30代になってはじめて、セミナーに参加した。
「講師が生徒になった日」である。
昨年からどうしてもお会いしたかった方がいた。
その名も「有限会社　私には夢がある」の和田清華社長だ。
なんともユニークな会社名。セミナー・出版事業をメインにしている会社で、和田社長は、以前オオタパブリケーションで編集をしていた。同志社大学時代に、中谷彰宏氏の本を読み、インスパイヤーされ、「中谷さんに会いたい」という気持ちで、京都の大学に在学しながらも、東京の出版社でアルバイトをしていたというツワモノ。オーラがあった。噂には聞いていたが、噂以上のスゴイ人だ。セミナーの講師は、和田社長。「その夢はいつやるんですか？」という講演だった。
ためになったお話をまとめてみる。

一、 仕事やお金以外に人生の基軸となるものを探そう！
二、 相手を主語にすると、コミュニケーションが円滑にいく。
三、 あなたのミッションは何ですか？
四、 やりたいことをやろう！形はあとからついてくる！
五、 悩んでいるような時間はないのだ。
六、 クリエイティブと勇気は一緒だ！

ひさしぶりにメモを取りながら、講演を聞いた。
中でも、六は心に響いた。本を出したい人は数多くいる。しかし、「本を出したい！」だけではダメなのだ。クリエイターは、情報収集をする！企画書を書く！出版社に電話をする！会いに行く！執筆する！売るために営業する！･･･というアクションが必要なのだ。恋愛でも一緒で、「あの人が好きだ！」といっているだけではNG。行動を起こす人が、最終的には幸運をつかむのだ。
私も、このセミナーに行かなければ、和田社長とお会いできなかったし、多くの仲間とも知り合うこともできなかった。
講師でも、生徒になっていいのだ。
和田社長企画で私は講演会の講師をしたくなった。また、私の大学でも和田社長に講演をしてほしくなった。
講演がスタート。和田社長はいきなり、「今日は腰の低いやくざがきていますねえ」とマイクを使って話した。「いったい誰や？」と思ったら、なんと私だった。
その日の夜は、新幹線で静岡まで行き、トマト農園の取材だったので、トマトのネクタイと、関西風のシャツを着ていた。
そして「腰の低いやくざ」と命名され、一番ウケタのは私だった。爆笑で涙が出た。私は立ち上がり、「ただいまご紹介をいただきました、腰の低いヤクザです！」と会場のみんなに腰を低くして、挨拶し、爆笑の渦。どうやら、派手な格好はヤクザ、でも名刺交換などのときに腰が低い私の姿をみて、そう言ったらしい。すぐに私は、「腰の低いヤクザ」という肩書きの名刺を作った。
しかも、和田社長の会社のホームページに、「腰の低いヤクザ・唐沢明さん登場」と書かれているではないか？（詳しくは、下記HP参照）初対面なのに、こんなにツッコミされて、まったく嬉しい。さすが関西人だ。京都の大学つながり、中谷彰宏ファンつながり･･･とまあ、共通点の多い和田さんとコンタクトを持ちたいと思った。私の一番売れた本『今から作家！』（総合法令）を名刺代わりに渡すと、翌週、すぐに和田社長からメールがきて、「唐沢さんの本、面白かったです。笑いながらマーカーをひきました。唐沢さんの大好きなトマトジュースを飲みながら、１度会いませんか！」だった。以心伝心だ。しかも、上の第二条の通り、相手の好きなところから入っている。さすがだ。しかも、ミッションが和田社長とは似ていて、意気投合。また翌週もお会いして、トマトジュースとビールのカクテル・レッドアイを飲みながら、「唐沢セミナーを開きませんか？」となった。なんともあっという間に私の願いが叶った。
腰の低いヤクザが、「私には夢がある」のセミナーで講演会を3月末に開催します。5時から作家になった経緯、私のドタバタ喜劇を話します。楽しいセミナーにしますので、ご参加ください。詳しくは、　http://www.yumearu.com/を御覧ください。